0 メタモルフォーゼ、再び

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 目が覚めた秋川は直ぐには、此処が瀬田の部屋だということが分からなかった。 どうやら気を失ったまま眠ってしまったらしい。  起き上がろうとして、秋川はやっと気が付いた。瀬田と未だ、下肢でつながっている・・・  瀬田は秋川を背中から横抱きにしていた。瀬田がとっくの前に起きているのは、飽きもせずにきつく軽く繰り返されている、首筋への口付けで分かる。  一度、くすぐったいと思ってしまったらもう、ダメだった。 秋川は大きく肩を揺らした。 「慎一さん、起こしちゃった?」  瀬田が左側の耳に直接ささやいてくる声に、秋川はそのままでうなずいた。 振り返ると多分、瀬田の顔がそれこそ、キスする近さにあるのだろう。 まぁ、今更なのだが。 「体、ツラくないですか?」  痛くはないが、全くツラくはないと言えば嘘になる。 瀬田は動いてはいないが、つながっている箇所がジンジンと疼いて熱いと、秋川は思っていた。  「ツラくない。だから・・・」 退いてくれないか?と言い掛けたその時、前へと瀬田が手を伸ばしてきたので、秋川は慌てて振り返る。 「ち、違う!そういうことじゃないっ!」 「でも慎一さん、ちゃんとイってないでしょう?」     
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