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だったら、ヤるなよ!と心の中で瀬田にツッコミつつも、渋しぶとでも応じてしまっている自分も自分なので、秋川は黙り込む。
体位と言わなかっただけでも、マシだと思うことにした。
「それに」
「・・・まだあるのか?」
さすがの秋川も、それにはツッコミを入れた。
呆れている秋川の顔の左半分を、瀬田は手の平で包み込む。
「慎一さんの可愛い顔が見えないから、少しは持つんです。ほら、すぐにこんなになるから」
「・・・・・・」
体でも示すかの様に、瀬田はグイッと、秋川のに既に固い自分の欲望を押し付けてきた。
「こんな風になるのは、慎一さんだけです。慎一さんしかいないんです」
「晴季・・・っっ!」
押し付けたまま、まるで訴え掛けるかの様に更に擦り付けくる瀬田に、秋川はたじろぐ。
真っ直ぐと目を見つめられると、顔も体も背けられなくなった。
「前からなら・・・してもいいですか?」
「ゴ、ゴムは着けろよっ!」
そう言い返すのが精一杯の秋川に、瀬田は、
「はい」
と微笑んで、一度は退いた。
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