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「いくらオールヌードじゃないからって、こんなにキワドイ写真までっっ!」
「本人の目の前で見るのは、止めてくれないか?」
じゃあ、自分の部屋に籠ってコッソリと見ます。と返されたらどうしようか?と、秋川は言った後で気が付いたが、瀬田は雑誌の中の秋川をじっと見つめたままでいる。
本来ならば自分でも、石サバから社食の日替わり定食+コーヒー=税込み六百五十円をおごる約束で手に入れた雑誌に目を通さなければならないことは、秋川にもよく解っている。
しかし、瀬田が自分で買い求めただろうこの雑誌ですら、引ったくってしまいたかった。
ちなみに、ブリリアントデイズの定価は税込み六百三十円。
二十円など手間賃の内にも入らないと、秋川は石サバの意外な物堅さに感謝した。
瀬田はなおも言い募ってくる。
「悔しいんです!慎一さんのこと、凄いキレイに素敵に撮っているし!」
「・・・・・・」
キレイに素敵に撮っているならば、それでいいのではないか?とは、自分の写真故に、秋川はそう思うことも言うことも出来なかった。
「ピンナップにまでされてる。・・・メタモルフォーゼ?」
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