二匹目の共

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川に着くと、俺は水を少しすくい、ハトの口元に近づけてやった。 ぐったりしたハトは、その水を少しずつ飲んだ。 それを何度か繰り返すと、ハトは落ち着いたようで、少しだけ話せるようになった。 「すみません。どこのどなかは存じませんが、こんな私に優しくしてくださって。」 ハトは本当に申し訳なさそうに言った。 「な、何言ってるんだ。この世は持ちつ持たれつだろ」 口が滑っても、俺が蹴っ飛ばしてしまったことは言えなかった。 「ありがとうございます。 お腹が減って動けなくなった所を、何かに突き飛ばされて。 あのままでは、私死んでいたかもしれません。」 そう言われ、俺は自分の足を見つめた。 そして、今後困ったハトがいたならば、絶対に助けてやろうと思った。 「ところでお前、他の仲間はどうしたんだよ? そんなになる前に、仲間に助けてもらえなかったのか?」 俺がふとした疑問をハトにぶつけると、 「いや、私ね、生まれた時から片方の羽が少し不自由でして。」 そう言うハトは、おもむろに羽を広げた。 見ると確かに、右の羽だけ形が少し歪だった。 「で?それと仲間となんの関係があるんだよ?」 またハトに疑問をぶつける。 するとハトは、「フルッフー」と悲しげに鳴き、 「私この羽のせいで飛ぶのが苦手なんです。     
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