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だから、仲間と飛んでもいると、いつも私だけ遅れてしまって。
いつしか、そんな私に合わせて飛ぶのが嫌になったみたいでね。」
俺はその話を聞きながら怒りが込み上げてきた。
「それで。仲間はお前を見捨てていったってか?
ふざけんじゃねー!」
そう言うと、近くにあった石を川に蹴っ飛ばした。
「ふふ、あなたはなんだか変わった人ですね。
初めてあった私、しかもハトに対してそこまで思ってくれるとは。
こんな気持ちなんだか久しぶりです。」
ハトは「フルッフー」と、今度は嬉しそうに鳴いた。
「おい、ハト公!お前さっき腹が減ってるて言ったよな!」
俺はハトに向かって強めに聞いた。
「は、はい。確かに今でもお腹が空いていますけど。
それが何か?」
不思議そうにハトが聞く。
「ここに俺のきび団子がある!
これやるからお前!俺のお供になれ!!」
俺は小さくちぎったきび団子をハト口に入れた。
こうして、俺に二匹目のお供が出来た。
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