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三匹?目の共
二匹目のお供も見つかり、俺は意気揚々、三匹目のお供探していた。
「うーん、三匹目はどんなのがいいかな?
一匹目は老犬だが一応、犬のタローだろ。
二匹目は飛ぶのが苦手だし、セオリーであるキジに比べて大分地味だが、一応鳥のハト公だろ。
そうとくれば、やっぱり三匹目はサルになるか。
うーん、でも猫もいいよな、可愛いし。」
俺は一人ブツブツ呟きながら村を歩いた。
すると、「あのー」っと、まだ体が癒えきっていないハト公が、俺の両手の中にうずくまりながら話しかけてきた。
「つかぬことお伺いしますが。
先ほどのお供と言うのは何なんでしょうか?
いきなり、口にきび団子を入れられ、もごもごしているうちに、ここまで連れてこられたんですが。」
俺はあっさりした感じで「え、何って鬼退治。」と言うと、それを聞いたハト公が、いきなり俺の手の中から飛び出した。
行きよい良く飛び出したのはいいが、1メートルと飛べず、地面に落ちた。
「おいおい、まだ体が癒えきってないんだから、遠慮なく俺の両手の中で休んでていいんだぞ。」
そう言うと、俺はハト公を両手の中に入れてやった。
ハト公は、ぶるぶる震えていた。
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