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「どうしたハト公?また具合でも悪いのか?」と聞くと。
「わ、私には無理です。」と、ハト公が言ってきた。
「無理って何が?」
俺は聞いた。
「何って、私なんかが行っても足手まといです。
何の役にもたちません。
だから、どうか私なんかおいて、他を探してください。」
ハト公の話を聞いて、俺はため息をついた。
「はぁー、あのなー。
またお前はそうやって一人になる訳?
周りに気使って、自分だけ置いてけぼり食って。
そんで、最後は腹減ってぶっ倒れて。
たまにはよー、ハトならぬ、人を頼ってみてもいいんじゃねーか?
そしたら、一人でいいなんて、悲しい気持ちにならねーし、他を頼って信頼していくうちに、いつしかきっと、お前も誰かから頼られるし、信頼されるハトになれるんじゃねーの?
それでもダメなら、一生うちで飼ってやるよ。
大丈夫、お前のことは俺が守ってやるから。
だから、人生一回ぐらいでっかい花火打ち上げに行こうや!!」
俺は心の中で、決まった!と思った。
正直、言っている途中で"あれ?俺何言ってるんだろう。何?俺、なんかカッコつけちゃってる?"と思ってしまう部分もあったが、それでも俺は言い切ったことに満足していた。
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