11人が本棚に入れています
本棚に追加
01 幼馴染の小学生が俺と同棲したいらしい
突然だが、皆は「名探偵コナン」を知っているだろうか。
などと聞くのが無粋に思えるほどには著名な作品だろう。少なくともこの日本に暮らしていれば、1度は触れるであろうマンガだ。
一応概要を説明すると、ある組織によって子供にされてしまった主人公が日々難事件を解決していく、と言った趣旨の、所謂ミステリー物である。
さて、何故今こんな話をするのかと言うとだ・・・
「詰まり、行く宛がないから当分家に泊めろと?」
「美少女がこんな願っても無い事言ってるんだから、断る理由なんてないでしょ?」
今年で22歳である俺ん家の玄関前に、「幼馴染の小学生」が仁王立ちしていらっしゃるからである。
――――――――――――――――――――――
少し時間を巻き戻す。
リビングにある少し背の高いウォールナット材のテーブルで食事をとっていると突然インターホンが鳴って、さてはこの前頼んだ「雑誌」が届いたかなと考えつつドアを開けたが、眼前に現れたのはいつも見慣れた俺の家の前の風景だけだった。
「確かにインターホンが鳴った気がするんだけど、幻聴かな?疲れてんのか俺?」と、僅かに懐疑感情を抱きつつドアノブに再度手を伸ばした時、
最初のコメントを投稿しよう!