03 俺と幼馴染の旧友は俺が犯罪者に見えるらしい

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自分の作ったものが上手か下手かは得てして判断し難いものだが、親のこれは自分では上出来だと思っているのだから(たち)が悪かった。そのせいか結構な頻度で食卓に上がる。 まあ、出されたものなので文句は言わず食うしかない。合掌し、定型文を述べると、スプーンを手に取ってそれを口に運んだ。 ――――――――――――――――――――――― 「いつまで寝てんの?」 ・・・心愛か、・・・小さいな。あ、薬で縮んだんだっけか。・・・紺色だな。・・・手になんか乗ってる?足? 「・・・ぃいっでえ!!」 「目が覚めたわね」 寝惚けた状態だったので気が付かなかったが、掌を踵で踏み躙られていたらしい。認識した瞬間に激痛が走った。 「暴力系ヒロインは人気出んぞ・・・」 「本当は私に踏まれて悦んでたんじゃないの?」 「そんな特殊な性癖はねえよ」 「ま、それならいいけど。早く起きなさい。今日の朝ご飯は私が作ったのよ」 意気揚々とそう言って、彼女はテコテコっとキッチンへ駆けて行った。中身は大学生なんだが、仕草は本当の小学生っぽくて可愛い。 どうやらカーペットで眠ってしまった(いや、気を失ったか・・・)ようだ。身体を起こすと、春町さんと山田さんがベッドで一緒に寝ているのが見えた。家主を床に寝かせて自分達はベッドで寝るのかよ。 「でーきたっ!ほら柚子、食べなさい!」     
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