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04 幼馴染の小学生はBMIが30程度あるらしい
「冗談で良かった・・・」
結論から言うと、その闖入者は本当に警察に通報していたわけではなかった。一応友人の良心を信じて、警察に突き出すのは事情を聞いてからにしようと思ったらしい。
というわけで現在、絶賛朝食兼事情聴取中である。
「・・・というわけなのよ」
まあ、今までの話を心愛がまとめて説明しただけなので割愛する。
「そりゃまた面白いことになってんなー。でもなんでまた柚子の家に?」
「いやほら、この格好で実家帰って親への説明とか嫌じゃない?かと言ってこんな身体じゃ金も稼げないし、色々厄介だからね・・・」
あー・・・確かに
ずっと「なんで実家帰んねえんだろうなこいつ」と思っていたが、確かにこの状況を親に説明するのはちょっと・・・というかかなり嫌かもしれない。
「・・・どちら様?」
と、どうやら山田さん達が起きたみたいだ。後ろで春町さんが不安そうに山田さんの服の裾を掴み、俺と闖入者を交互に見ている。人見知りなのかな?
「腐れ縁だよ」
俺は簡潔に説明する。それを聞いて心愛は苦笑しながら補足した。
「私と柚子と彼・・・佐道佳晃は小学校時代の同級生なのよ」
「柚子さん、友達居たんですね・・・」
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