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もう一回、今度はちゃんと力を入れて持ち上げてみる。
これは・・・
「たんぱく質の重さじゃねえな・・・」
「そんなに脂肪ついてないわよっ!!」
「あ、いやそうじゃなくて・・・」
「な?理解したか?」
「これ・・・元の身体の質量が保存されてんのか?」
そう、彼女は体格こそ小学三年生程度だが、それに比べ体重が異常に重かった。これ50kgはあるよな・・・
「え?じゃあ私デブじゃん!」
御愁傷様です。
ただまあ重いだけで、体格は以前同様華奢なままなので、別にそこまで心配する必要はないと思う。
「まあ落ち着け、身体が一時的に圧縮されてるだけならまだ治りそうな感じするだろ?」
「おお、確かに」
なんとなくだが、体重も相応になってるよりは遥かに治りそうな気がする。根拠無いけどね。
「あの・・・そろそろ下ろして・・・」
「あ、悪い」
心愛が何故か顔を紅潮させ目を逸らしながらそう言った。それを聞いて初めて、ずっと自分が彼女を抱き上げたままだった事に気が付く。
慌てて下ろそうとしたが、赤くなった少女の顔があまりにも可愛らしくて思わずまじまじと見つめてしまった。
「な・・・なに?」
「いや、可愛いなと思って・・・」
「っ・・・!う、うっさいばか!さっさと離せロリコン!」
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