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05 幼馴染の同級生は俺を「お兄ちゃんっ!」と呼びたいらしい
朝食もとり終わり、佳晃も「襲うなよー」と言い残して帰った。本当に一言多いし、大体それ言い含めるならもっと言うべき奴居るだろ。
「改めておはようございます」
と言ったのは山田さんだ。朝ごたごたしてたし、挨拶をし忘れていたのを奴の退散後の静寂で思い出したからだろう。変な所律儀だな。人の郵便物勝手に開けるくせに・・・
「ああ、おはよう」
「お、おはようございますお兄ちゃん」
「お兄ちゃん!?」
「柚子あんた・・・雪になんて事言わせてんの・・・?」
心愛に白い目で見られていた。山田さんに至っては蒼白な顔をして引いている。
「誤解だ!俺の指示じゃない!」
「あんたみたいな変態の指示でもなければ、雪みたいな純粋な子がこんな事言う訳無いじゃない!」
「ち、違うんです!」
と弁解したのは春町さんだ。
「ほら、この位の年齢の子って高校生とか大学生の人のことお兄ちゃんって呼ぶじゃないですか。それで、そっちの方が自然かなって・・・」
「あー・・・」
まあ、言いたいことは分かるかもしれない。
けどさ・・・
「これ傍から見たら赤の他人の幼女にお兄ちゃんって呼ばせてる変態だよな・・・」
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