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「一応理由とやらを聞いてあげましょうか」
「態度」
「か弱い女の子に阿った態度をとられたいだなんて、流石変態ね!」
「お前にそれを言わせるだなんて、よっぽどの変態なんだな」
お前ら、騙されるなよ。こいつの変態さは次元が違う。痴女だ、痴女。
「そもそも人を二人養うほどの甲斐性はねえよ」
「安心なさい!二人じゃないわ!」
どうやらさっきの優しそうな子は単なる付き添いだったらしい。
「三人よ!」
安心とは(哲学)
「ねえ、だめ?」
「・・・」
だめだ、と言えば話は早かった。ただ、その顔には悲壮感とか、緊迫感とか、そういったものが張り付いていた。
思えば、俺が「嘘つけ」と言った時から、いや、ドアを開けた時から、隠してはいるがそれでも尚明らかなほど緊張していた。
一縷の希望を懸けるような、藁をも縋るような。
だから俺は・・・
「・・・上がれば?」
この落ち着いた生活を手放したのかもしれない。
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