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そう、さっき心愛が三人と言った通り、ここには心愛、春町さんと、さらにもう一人居る。いかにもお嬢様然とした、落ち着いた雰囲気の美少女だ。まあ、どうせ同級生だろう。
「私は堀井さんの同級生の」
正解
「山田・アタナシル・エスカリー・クアッドシアです」
「なんつった?」
「山田・アタナシル・エスカリー・クアッドシアです」
ループすんな。RPGのNPCじゃねえんだから。
「えーっと・・・ハーフ?」
「いえ、純日本人ですよ」
「・・・失礼かもしれないけど、なんでそんな名前に?」
「両親のおつむが弱かったからです」
それで済む話じゃないだろ・・・
そんな俺の怪訝な様子を察したのか、山田さんは説明を補足した。
「私も良く分からないんですけど、親が語感で名前考えて、市役所に持ってったら受理されたらしいです」
なんでそれ受理しちゃったんだよ市役所の役人さん。
「ちなみに、正式には『山田 アタナシルエスカリークアッドシア』と、名前部分は続けて登録されているそうです。あと、姓が『山田』で名が『アタナシル・エスカリー・クアッドシア』です」
「じゃあ普通に、山田さんって呼べば良いかな?」
「そんなつれない事言わずに、名前を呼び捨てにしても良いんですよ?」
「ただただ面倒臭えよ!」
「私とあなたの仲じゃないですか・・・」
山田さんにとって、初対面とはどういう関係なんだろう?
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