第1章 第一の殺人

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確かに不自然だ。 犯人を傷つけた際に、付着した皮膚から身元を割り出されるのを恐れて切り取ったのか? いや、それにしては一本だけ指を残すことはしないだろう。 古渕はそんな事を考えながら、携帯の灰皿にタバコを押し付けた。 死亡推定時刻は深夜の一時頃らしいが、その後再び雨が降り出して、この通り証拠になりそうな物を全て流して行きやがった。 とりあえず、検視の報告を待つしかあるまい。 そして古渕らは、身元を割り出す為に聞き込みを開始した。
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