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学級のマドンナで学級委員を務める槙原京子が旋の意見に同調するように 口パク宣言の二人を制した。
「山村先生 何か良い方法は無いですか?」
「最後の合唱大会を とにかく思い切り歌って それで5組に勝つ方法って無いですか?」
槙原の疑問に答えるように 山村が返した。
「ほかのクラスでも、5組だって 男子生徒の中には苦しんでいる男子生徒はいるよ。確かに口パクはやめよう・・・」
「いろいろな方法があるんじゃないかな。」
「歌い易いパートにもう一度 編集してみようじゃないか。」「部分的には編曲してハミングでアカペラという方法を試してみるか?」
こんな中で 11月30日(金曜日)の合唱コンクールの日を迎えた。
1年生 2年生が終わり いよいよ3年生の順番がやってくる。5組の中学3年生としてのイベント4連勝の完全制覇は許すまじと他のクラスもライバル心をむき出しにしてこの合唱コンクールには意欲を見せていた。
男性陣の声がそろっていない、音階がずれていると悩み続けた4組も 問題点の解消に山村先生にアイデアを受けた アカペラの手法を取り入れて、ハーモニーが完成したと自信をつけてこのコンクールの本番に向かってきたという自覚もあった。
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