恋人たちはタノシマス

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美味しいと思えなかったクリスマス 不幸だって思ってたクリスマス それは手を伸ばさなかったから、 目をつぶったままだったから、 まだまだ得意ではないけれど、 甘いものも毛嫌いすることはなくなった 相変わらず会社員だけど、 スーパーバイザーな嫁が、オヤジのご機嫌取りをしてくれる むしろ鼻の下伸ばしっぱなしだ。 孫ができてなおさら伸びきっていた。 それを見て母さんは呆れぎみだ。 閉じていた目を開けて 手を伸ばしたら 『幸せ』 そんな言葉も似合うようになった俺。 今年も売るぞクリスマスケーキ Merry Christmas 「おいしいケーキはいかがですか」 END
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