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昔々あるところに、変態糞馬鹿科学者共が沢山いた。
そいつらは長年の研究の末、死ぬまでずっと子供の姿でいる、人間っぽい人間じゃない何かを作ってしまった。
最初は四体だったか。
そいつらへの扱いは、大層酷いものだったらしい。
しかしその虐待紛いの研究によって、我々人類の文明は大層進歩したんだそうだ。
だから、糞野郎共は批難されるどころか、人々から賞賛を浴びた。
そりゃもう、凄いもんだったらしい。
世界中の人間がそいつらの名前を知っていたある日のこと、糞野郎共はいつも通りアホみたいな実験で子供達を苦しめていた。
その実験中に、予想外の事態が発生した。
子供が5人に増えたのだ。
子供達は人間を憎んでいた。
多分、全世界の全人類を。
憎しみと、実験が化学反応を起こし……たのかどうかはわからんが、子供達は性交渉を伴わない、増殖とでもいうべき生殖方法を獲得した。
5人が7人に、7人が11人、やがて百、千、万。
子供がもの凄い勢いで増えていく。
これが戦争の始まりだった。
子供と大人の戦争、なんて言うとまるで家庭問題のようだが、それはそんな生易しいものではない。
少しずつその能力を劣化させてはいったが、無尽蔵に増える子供達。
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