ep1

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昔々あるところに、変態糞馬鹿科学者共が沢山いた。 そいつらは長年の研究の末、死ぬまでずっと子供の姿でいる、人間っぽい人間じゃない何かを作ってしまった。 最初は四体だったか。 そいつらへの扱いは、大層酷いものだったらしい。 しかしその虐待紛いの研究によって、我々人類の文明は大層進歩したんだそうだ。 だから、糞野郎共は批難されるどころか、人々から賞賛を浴びた。 そりゃもう、凄いもんだったらしい。 世界中の人間がそいつらの名前を知っていたある日のこと、糞野郎共はいつも通りアホみたいな実験で子供達を苦しめていた。 その実験中に、予想外の事態が発生した。 子供が5人に増えたのだ。 子供達は人間を憎んでいた。 多分、全世界の全人類を。 憎しみと、実験が化学反応を起こし……たのかどうかはわからんが、子供達は性交渉を伴わない、増殖とでもいうべき生殖方法を獲得した。 5人が7人に、7人が11人、やがて百、千、万。 子供がもの凄い勢いで増えていく。 これが戦争の始まりだった。 子供と大人の戦争、なんて言うとまるで家庭問題のようだが、それはそんな生易しいものではない。 少しずつその能力を劣化させてはいったが、無尽蔵に増える子供達。     
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