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辛い思い出や苦い過去ばかりを覚えていて、あの時、こうしておけば良かった、なんていう後悔ばかりに付き纏われている。
後悔は、後から悔やむものなので、今はもうどうすることも出来ない。
出来るとするなら、その後悔をこれからはしないように行動する。
もしくは、そういうものだから仕方ない、と心の中で割り切るしか無い。
だがらこそ、僕は後悔が一番嫌なのだ。
なんとも言えない感じの後悔というものが、心に付き纏っている。
直接的な重さはなくても、心は重くて、ずっと締めつけられている。
後悔を思い出して、呼吸をしようとすると、息苦しさを感じる。心の締めつけや、息苦しさは「痛い!」や「苦しい!」と叫ぶほどでは無いが、「じわぁ~」っと徐々に苦しめてくる様で、僕はその中途半端さ、が一番嫌いなのだ。
生きていても楽しくない、意味がない、そう考えているからこそ、この梅雨のどこか寂しい雰囲気が、自分の心の中を表しているようだから、好きなのだと思う。
そんな事を考えながら、歩き始めてから五分ぐらいすると、いつも散歩の時に行く、木々が生い茂った近くの公園についた。
その公園は、公園にしては大きく、広場と言ってもいい程の大きい公園だ。
その公園には今の時期、紫や青、ピンクといったあじさいが咲いている。まだ満開ではないが、あじさいの蕾は開きつつある。
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