遅刻

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最悪だ。 今日に限って寝坊なんてあり得ない 昨日ちゃんとアラームをセットしたはずなのに 時計が4時10分を刺したまま止まっていた。 今日は、夏休みの始業式 ただでさえ憂鬱なのに、遅刻をしてもっと憂鬱な気分になった。 走って走って走っていると、 自転車に乗った人が一冊の本を落としていった。 私自身、遅刻で急いでいたが、こんな都会で、ものを落とすと無くした同然だ。 なので、本を拾って 「すみませーん、本落としましたよ~」 必死で叫んだが、気づかずに行ってしまった。 その本をそこに置いておくのもなんなので、カバンに入れて、学校に走った。 学校に着くと、みんな体育館に集まって、校長先生の話を聞いている。 私は遅刻したので、列の1番後ろに座った。 そして、始業式が終わり教室に戻った。 カバンに本を入れたからカバンが重たかった。 結構分厚いほんで、古そうな感じがした。 みてはいけないと思いながらも、見たい欲に溢れた。 そして、教室が誰もいなくなるまで待って教室が静まり返った。
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