最終章 オレと先生とそれから猫のシェリーと・・・

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 寧々ちゃんがえを完成させているうちに、夕食の仕上げを行いできた頃に無事絵も完成したようだった。  居間のテーブルに料理を並べて、寧々ちゃんに結さんを呼びにいってもらった。寧々ちゃんが結さんの手を引いて出てきた姿がとても愛らしくほほえましかった。  寧々ちゃんは食べている間もとても楽しそうで、自分が丸めたハンバーグを大喜びで平らげた。俺が切り出さなくても、結さん自身夕食後は寧々ちゃんとの時間を作るつもりだったらしく、寧々ちゃんの相手をしていた。  学校のこととか、家でのこととか一生懸命話す寧々ちゃんに相槌をうちながら、結さんは寧々ちゃんの話相手をしていた。  そして、お風呂の使い方を教え、寧々ちゃんが一番にお風呂にはいった。  その間、一時の二人きりの時間だ。 「今日はありがとう。寧々の相手をしていてくれて」 「いえ。とても楽しかったです。寧々ちゃんすごくいい子だし」 「そうだね。本当にいい子だ。僕の妹とは思えないくらい」 「え? 結さんの妹じゃないですか。人のいいところとかすごくそっくり。優しいところとか」  人思いなんだろうところとか。  結さんもすごくいい人じゃないか。  確かに、最初の結さんは人に関心がなくて無頓着って印象だった。その時の印象とは寧々ちゃんは違うけど、今は結さんも無関心でも無頓着でもない、人思いの優しい人だから。
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