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「でも、子供とはしゃぐ桔平くんが見られて僕は楽しかったかも」
「えぇ。また子供扱いですか」
「違うよ。最近、ちゃんと笑うようになったけど、今日みたいに無邪気に笑うこともできるんだなって感心したんだよ」
確かに、寧々ちゃんと一緒にご飯を作ったりはすごく楽しかった。はしゃいでしまった自覚もある。そんな自分を見られて楽しまれていたとは。結さんが楽しかったのなら、いいんだけど。
でもちょっと恥ずかしいな。
「寧々ちゃんには、俺の部屋貸しましょうか」
「そうだね。桔平くんは僕の部屋に来たらいいよ」
「やった!」
「なにもしないよ。我慢できる?」
「で、できますよ!」
俺が必死に答えると、結さんは笑う。からかったんだ!
そんな風に盛り上がっていると寧々ちゃんがお風呂から上がって出てきた。
そして、寝る場所の話をすると、素直に頷いた。俺と結さんも順番にお風呂にはいる。結さんが入っている間は寧々ちゃんと俺は話をして待っていた。俺が入っている間、二人はどうしていたんだろう。
まだ寝たくないと言う寧々ちゃんに、明日もあるからと説得して部屋に布団を敷いて横になるのを見届けた。
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