最終章 オレと先生とそれから猫のシェリーと・・・

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「僕はもう少し仕事を済ませてくるよ。桔平くん、先に寝ていて」 「俺は片付けを済ませてから寝ます。早く来てくださいね」 「うん。おやすみ。片付けもありがとう」 「はい。おやすみなさい」  少しは目処がついたんだろうか。  俺は残った片付けを済ませ結さんの部屋に向かった。うとうとしている辺りで結さんが入ってきて俺の布団の隣に敷いた結さんの布団に潜り込んだ。 「結さん、終わったの?」 「あ、起こしちゃった?」 「んー、辛うじて起きてた」 「そう。うん。目処はついたから」 「よかった」  半分夢の中だったせいでうつらうつらしている俺の頭。結さんが手を伸ばし優しく撫でてくれる。嬉しい。  そしてチュッと軽い口づけをくれた。 「おにーちゃん」  ビクッと体を震わせる。それは結さんも同じだったようで勢いよく体が離れた。そこまでやましいことしてないとは思うけど、反射だろう。まぁ、キスを見られるのもなかなか気まずいよね。すっかり覚めた頭をあげてみると、声は襖の向こう側からで、襖は固く閉じられたままだ。
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