最終章 オレと先生とそれから猫のシェリーと・・・

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「寧々が真ん中がいい!」 「わかった。布団をとってくるからここで寝てなさい」 「うん!」  結さんが俺の部屋に布団をとりにいく。俺がいこうと思ってたのに、結さんの行動は早かった。  寧々ちゃんは嬉しそうに、さっき結さんが眠ろうとしていた布団に潜り込む。 「お兄ちゃんと一緒に寝るの、夢だったの」 「俺が一緒でもいいの?」 「きっぺーお兄ちゃんも、お兄ちゃんだから」 「・・・ありがとう」  俺には妹はいないし、こんな暖かな関係ではなかった。でも、そんな俺にも妹ができたみたいで嬉しい。  戻ってきた結さんが布団を敷いて川の字になって眠る。あ、こういうの、俺はじめてだ。川の字。なんか、すごくいいな。 「おやすみ」 「おやすみなさい」 「おやすみなさぁい!」  幸せな気持ちに包まれたまま眠りについた。
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