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寧々ちゃんは次の日半日結さんと時間をすごし送り届けた。とっても楽しそうににこにこと笑っていて、きっと帰ったらたくさんご両親に話すんだろう。
本当に、寧々ちゃんが結さんとご両親の中を修復してくれる架け橋になってくれている気がした。
「結の妹か。見たかったな」
「今度また遊びに来るんでそのときに会えたらいいですね」
「似てんの?」
「綺麗なところが。とっても明るくて、可愛らしい子ですよ」
仕事でやって来た時任さんが感心したように唸る。
「それより、四月からだろ? 見習い。頑張れよ」
「はい。その節は、本当にありがとうございました」
時任さんには本当に頭が上がらない。俺を助けてくれる協力をしてくれたり、今回は俺の夢の手助けまで。
ほんと、つくづくいい人。最初気にくわないやつだって思ってごめんなさい。
「真都、仕事はもう終わったんだから、さっさと戻りなよ」
「んだよ。少しぐらい寛がせてもくれねぇのか」
「僕だって、もうギリギリまで必死で働かされたんだから、少し休ませてよ」
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