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そのまま俊さんの指が俺の指と絡み合っていく。
俺の視界の全部が俊さんになる。
そのまま瞼を閉じれば、その瞬間に俊さんの熱い唇が俺の唇を噛み付くように覆ってきた。
俊さんから漂うシャンパンの仄かに甘い香りが俺の口腔から鼻腔を伝って立ち昇る。
その香りごと味わう様に俺も俊さんの舌に俺のを絡ませる。
まるでシャンパンに酔わされた様に、頭の中にモヤがかかってくる。
そのモヤに自分から包まれていく。
気付けばいつもの様に俊さんにゆるりと身体を倒されている。
両手の指を絡ませたまま、俊さんの唇が俺の耳を犯していく。
耳の中に響く水音が俺の頭から思考を奪っていく。
もう何も考えられなくなった俺は、ただ俊さんに翻弄されるしか無くて。
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