私、悪く無いもん!

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そこまで言われて、はっと思い出した。 「身体障がい者手帳とか、年金とか、私は書いて貰って無いけど、どうなっているの?」 それに対して、ゆっくりと噛みしめるように、 「こちらの病棟に来る前にも、来てからも、何か見落としをしていないか?何度も検査したよね。 検査は『全く異常なし!』 ただの運動不足だから、普通の生活を送れば回復するって。」 「私は、普通の生活をしたくない。 車椅子に乗っていれば、優しくして貰えるし、結婚だって出来るって教えて貰ったし。」 「永和ちゃん、それは、ここが病院だから。 社会に出たら、誰も助けてくれない。 先ずは、制度を整えましょうか?」
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