1 (ゾイ)

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「それから、祝福しているね。 “生めよ、ふえよ、地に満ちよ、地を従わせよ。 また海の魚と、空の鳥と、地に動くすべての生き物とを治めよ” この時は、もう人は 一人じゃなくて 複数いるって感じがするね」 「そうだね。“種を結ぶ草” や “種のある実を結ぶ木” を、“あなたがた” に与える、とあるからね。 獣や鳥、地を這うものには “青草” が、食物として与えられた」 「“夕となり、また朝となった”」 「第六日だ。 休息日は2章からだね。 “こうして天と地と、その万象とが完成した”。 “創造のわざを終わって” 、“第七日は休息”。 第六日の、人の造り方に触れてあるから その辺りも入れておこう。 “主なる神は土のちりで人を造り、 命の息をその鼻に吹きいれられた。 そこで人は生きた者となった”」 「言葉で造ったんじゃないんだね?」 「そうだね。 人だけは最初から、主が手で身体を造って 自分の息... 霊を込めたんだ。 そうして、言葉で造ったすべてのものを治めさせた。エデンの園に、造った人を置いた」 「それから、“見て美しく、食べるに良いすべての木を土からはえさせ、 更に園の中央に命の木と、善悪を知る木とを はえさせられた” 園を潤すための、ピソン、ギホン、ヒデケル、 ユフラテの、四本の川が流れた」 「生命の木や善悪の木、他の木々と川も 挿し絵にしよう。エデンの園の絵だ。 人に園を耕させ、守らせたとあるね。 そして、“あなたは園のどの木からでも心のままに取って食べてよろしい。 しかし善悪を知る木からは取って食べてはならない。それを取って食べると、きっと死ぬであろう” と、忠告してる」 「どうして、食べてはならない木を置いたんだろう?」 「ルールを守ることを教えたかったのかもしれないね。 きっと “食べていい” と言われた 他の木より いい匂いがして、おいしそうだったんだろうけど 誘惑に勝って、食べずにいてほしかったんじゃないかな?」 そっか... それはあるかもしれない。 したくても、しちゃいけないこともある ってことを、教えるためだったのかも。
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