ボクのわがまま

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なんでかなぁ・・・ 気づかなかったよ。 ひとり。そっと。 夜空を見上げつぶやく。 いつもそばに居すぎて。 去ってからキミを思うなんて。 わがまま。 そう。ボクのわがまま。 ぬくもりがほしい。 なんて。ボクのわがまま。 そばにいてほしい。 なんて。今さら遅いよね。 あと少し。もう少し。 そばにいたい。 あと少し。もう少し。 キミのわがままを聞いておけばよかった。 瞬きをすれば甦るキミの残像。 瞳閉じれば浮かぶいつかの記憶。 元気?・・・元気だよ。 つよがり。そうつよがり。 弱味を見せたくない。 けれど、弱いってバレてる。 空から見られてる。 弱いのはボクのほう。 わがままを言ったのはボクのほう。 行かなくちゃ。 あの日のお別れみたい。 またね。 月の光りにぬくもりを感じた。 ・・・そんな気がした。
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