年の差は経験の差

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side 陽介 「あ、ぁアッ……もッもう…もォッ」 イクぅ!と絶叫にも似た喘ぎをあげ背をのけ反らせる。だが、くるはずの絶頂は向かえられず代わりに根元に窮屈な痛みを感じた。 「やッ、なんで!」 もう少しで射精へと辿り着いたのに。 射精を遮られた俺はすがるように八代先生を振り返った。 イキたくて、イキたくて、頭がおかしくなってしまいそうだ。 「お湯汚れるだろ」 「やだ、イキたいッ」 「すぐイカせてやるから、そこ座れ」 一度邪魔された射精感は指が離れてももう戻らず、ただイケなかった事により高まった熱が刺激を求める。 脇の下に両手をいれた八代先生はそのまま俺を立たせ体を反転させた。言われるがままに少し広めの浴槽の縁に腰かけると、両足を遠慮なしに持ち上げられた。 「ーーーーッッ」 じゅるる 本当にそんな音を立て足を持ち上げたまま八代先生は俺のぺニスを躊躇なく咥える。 その快感はさっきまでのものとは比べものにもならないくらい強く、俺は声にもならない悲鳴をあげた。 一度せき止められた後に与えられる快感は暴力にも近い。 狭い喉奥が先端にぶつかり、熱い舌が裏筋を舐めあげ、すぼめられた唇が激しく上下に動く。 「ッんあッ、あ、ッあ」 気持ちよくてイキたくて、涙に濡れた眼球を見開いたまま喘ぐ事しかできない。 八代先生の短い髪に必死ですがりつき、逃れる為か快感を求めてか腰を引く。だが再び奥まで咥えこまれ喉がひゅっと鳴り俺はまた喘ぎを大きくした。 ぐちゅ……くちゅ 俺の声にも増すほどに八代先生の口内で水音が響く。八代先生の唾液と俺の我慢汁が混ざる音は卑猥で俺の脳内も同時に犯していった。 聴覚も視覚ももちろん感覚も、全てで八代先生の行為を感じてしまう。
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