年の差は経験の差

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いつしか涎が顎を伝い首を流れる。 それが乳首に到達するとそれだけで刺激となり身をよじった。 「はッ、はァ」 乳首に感じたもどかしい快感が物足りず、俺は赤く膨れ上がったそこに恐る恐る手を伸ばした。 「んぅッ」 普段なら絶対に自分で弄らない乳首。 だがいまは上り詰める射精に早くたどり着きたくて、俺は夢中で自身のそれをこねくりまわした。 「ずいぶん良さそうだな」 「ち、ちがッ………ひぃあああッ」 いつの間にか顔をあげニヤけ顔でこちらを見る八代先生の言葉にぶんぶんと首を振り否定する。 しかし俺の返事を端から聞く気がない八代先生は、ぺニスを握り直し強くしごくと先端の窪みに爪を食い込ませた。 とうに限界を超えていた俺はその刺激に耐えられる訳もなく、白濁で自身の腹と八代先生の手を汚した。 「寺崎、かわい」 ゆっくりと近づく八代先生の唇が触れると、安心からかふっと意識が遠退いていく。 ーーーーーー 目を覚ますと自分の部屋とは異なる天井が視界一面に広がる。 状況が把握できず目を瞬かせると頭にズキリと痛みが走った。 「お、起きたか?寮には電話しといたから帰り支度しろよ」 痛む頭を抑えて何とかベッドから起き上がれば隣の部屋から八代先生が顔を覗かせる。 そこで昨日の出来事がフラッシュバックする。 酔っ払った先生にキスされ、無理矢理お酒を飲まされた事。 「教師が生徒に飲酒させといて普通に接するその神経どうなってるんですか」 「……やっぱ覚えてねーか」 「え、何ですか?謝罪ならもっと大きな声でしてください」 「わーるかったって!俺も酔ってたんだよ、勘弁してくれ」 パンッと両手を顔の前で合わせて見せる八代先生に反省の色が見えず、余計に苛立ちが増す。 だが苛立てば苛立つほど頭痛がひどくなる気がして俺は一度深呼吸をした。
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