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その隙に情事を進める五十嵐先輩の気配が近くに感じそろりと視線を戻す。
(うわ、咥えられる)
丁度ペニスに怖いほど整った顔を近付けている五十嵐先輩に、俺は他人事のように眺めていた。
綺麗な顔の目の前にグロテスクなそれは不釣り合いで、先輩の顔が際立って美しくさえみえる。
「あッ、はぁ」
芸術品でも鑑賞しているかのように五十嵐先輩の顔に見とれていれば、躊躇もなく一気にペニスを咥えこまれた。
吐息とともに甘い声も漏れてしまう。
先ほどまで口内で嫌という程に見せ付けられた舌使いを今度はペニスで味わうのか。そう考えると自然と喉がなった。
「ッあ、ンン……ハァ、あ」
ひっきりなしに出てしまう声。
相手か女性なら確実に引かれてしまうだろうが、五十嵐先輩のテクニックを目の前にそんな事を気にする余裕など既にない。
じゅぶじゅぶと五十嵐先輩の唾液と俺のカウパーが水音を響かせる。先輩が頭を上下に動かすたびに腰が浮き、鈴口を吸われるたびに目の奥がチカチカと発光した。
「せ、ンぱッ、……せッ、ぱい、ンン」
五十嵐先輩の髪に指を絡ませ何度も呼べば、やっとペニスから顔をあげ視線が絡んだ。
何だ、と目で訴えながらも手は休む事なく竿を扱き裏筋に爪をたてる。
「ひぅッ、ンン」
喋りたくてもこんな状態じゃまともに口から出るのは喘ぎ声だけで、俺は必死に首を左右に振り意思表示をする。
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