友情に勝る欲情

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「一年、並木(なみき)です」 「同じく一年、國仲(くになか)です」 「磐田桔平(いわたきっぺい)です!お願いします!!」 生徒会補佐として仕事を依頼したのは三名。 成績と検査の結果から並木、國仲、磐田にお願いし、今日が初の顔合わせだった。 上岡と変わらない身長の並木は、緊張からか制服の裾を掴み俯いている。プルプルと震える姿が何だか愛らしい。 その横で我関せずと自己紹介する國仲はノンフレームの眼鏡をくいっとあげ、先に渡した仕事内容のかかれたプリントへと視線を落とした。 磐田が一番後輩らしい反応だった。 短く切り揃えた髪と挨拶と同時に勢いよく下げられた頭が体育会系だと少し威圧される。 「では早速ではありますが、北野(きたの)と近藤(こんどう)に仕事を教わってください」 北野と近藤は俺たちの同級生で、去年から生徒会補佐をしている。 ちなみに去年は俺や上岡も補佐をしていた。 安江と江西は今年から生徒会入りしたので仕事内容は北野たちのほうが詳しいのだ。 「よーちゃん、いい子たち見つけてくれてありがとー」 あいかわらず緩い口調で言う安江の席にコーヒーを置いた。 それに対しても安江はありがとーと言った。 「そしたら俺たちは新歓のプロットを仕上げるか」
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