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俺は近くに落ちていたビニール袋を拾い、空き缶をまとめ出す。
別に綺麗好きでもなければ八代先生の生活に干渉する気もない。だが、せっかくの美味しい料理をこんな汚部屋で食べてほしくはないのだ。
何度もいうがマザコンではないからな。
「何か嫁みたいだな」
コーヒーを手に戻ってきた八代先生はまた馬鹿げた発言とともにニヤケ顔で近づいてきた。
呆れてため息をつき、近くに置かれた本を一冊掴みずいっと八代先生の顔の前につき出す。
「八代先生のお嫁さんはこの方々でしょう」
言った後に後悔。
これでは彼氏の家でエロ本見つけた女の子が嫉妬してるみたいではないか。
案の定、八代先生は笑みを深くし俺との距離を更に縮める。
「お前たまにショベルカーで墓穴ほるよな」
あんま可愛いことしてると襲うぞ、と耳元で囁くエロボイスに思わず生唾をのむ。
その音は八代先生にも聞こえたらしくテーブルにカップを置き喉仏を下から上へ撫でられた。
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