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いつだったか、幼馴染に好きな色を聞いた。私より背が小さくて、私より幾分か幼い。「私はねぇ、白。だって白って綺麗でしょ?私の名前にも入ってるし。ほら、マシロ。」無邪気にそう言う。 誕生日には白くてふわふわの髪飾りを2個あげた。多分しばらくつけていたが、中学生になってからは見なくなった。おそらく今はくすんで、灰色がかった色になっているのだろう。最後に見たそれは、まだきれいにお行儀良くあの子の頭に乗っていたものだけれど。
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