第1章

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その件で一時間くらい席をはずします、楽しんでくださいと言うと、わかった、二人とも気にいったみたいだから心配しなくていいぞと言ったのです、店長に1時間位抜けるけどいいかと、 聞くと落着いたからいいよと言うので、 黒服を着替て店を出て、塚田のくれた名刺の店に行ったのです、入口でこんな格好なんですが、村上真一といいますと言うと、スタツフがママを呼び、やっと来てくれましたね塚田か、 ら聞いていますと、奥のボックスに案内したのです、席に座るとシャンパンを頼み、グラスに注ぐので乾杯したのです、成るほど塚田が気にいるはずだわというので、塚田さんとはと聞、 くと、 私の旦那ですよと笑ったのです、紙袋を渡してこれが調べた結果だそうですと言うので、開けると、調書みたいなものがはいています、呼んでいいですかと聞くと、ええと言うので読むと、 昭和18年5月10日博多区天神2ー1でひき逃げ事故が発生、病院に搬送されたが二時間後に死亡した、深夜なので目撃者はなく自宅前で車を降りた後に事故にあったらしいと書いてあり、 被害者は博多税関の職員であり、 酔って道路に出たところを車に轢かれ、轢いた車はそのまま逃走したと書いてあります、福岡市内の整備工場を調べたが近辺で修理した形跡はなく、身体に付着していた塗料から黒塗り、     
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