第1章

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の乗用車の可能性が高いと書いてあったのです、事故として処理されている調書です、袋にしまい税関の職員と言う事は密輸がかかわっているかもしれないが、当時は戦況が悪くなった、 時代で、 やくざが密輸なんてできないだろう、軍がからんでいたとしか思えないと思ったのです、ママが何かてがかりがと聞くので、いや、単なるひき逃げ事故として処理してありますと言うと、 昭和18年には私も博多に住んでいましたが、まだ敗戦のかげりもなかったですよ、博多港には上海からの船も航行していましたね、その時に対抗していた組は神流会と言う組織で、中国、 人や朝鮮人を沢山国内につれて来ていたそうです、 あとで聞いた話ですが強制連行で連れて来て男は飯塚の炭鉱で、女性はで飯塚の女郎屋に働かせていたそうです、麻薬を打っていたのかもしれません八坂組のあの人と出会ったのは戦後、 私が料理屋で仲居をしている時に合ったんですよ、あの人は特攻隊員で生き残ったことを恥じていまして、当時朝鮮人や米軍の兵士が女とみると暴行する事件が多発しましたが、警察、 は無力だったんですよ、 私も米兵に強姦されそうになった時に助けてくれたのです、それで塚田は八坂組に入ったと言わけですと話したのです、そうですか戦争に負けると言う事は悲惨な事なんですねと言うと、     
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