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「何したって言うよりさ、夕べがアルコール初めて?」
私は記憶に無い部分が怖かった。何か迷惑を
「君、気を付けないと、お酒で後悔するタイプみたいだから。酒は止めた方が良い」
「私、そんなに酷かったの?」
「あそこのボーイ、女を酔わせて取っ替えひっ替え評判悪いよ。夕べ帰る時、彼が君を送って行こうかって言ったら(笑)君は僕と帰るって訊かなかったんだよ(笑)」
「何!そんなに笑わなくても!」
「(笑)ごめん、ごめん、ねっ、此処で約束してくれないかなぁ?もう酒は飲まないって」
「解った、約束する!もう~お酒は飲みません!それにホント言うと余り好きじゃないし、それに有り難う!私を助けてくれて」
「嫌っ!助けた訳じゃ無いよ、君が僕に着いてきただけで(笑)」
「又、笑う!もし私が彼と帰るって言ってたら?」
「仕方ないんじゃない、君ももう大人だし、自分の行動は自分で責任持たなきゃあ」
「え~!」
「嘘だよ(笑)」
何故か?信二には昨日知り合ったばかりと言う感じが無くて、信二の言葉にも素直に私は聞いていた。
その約束から私はお酒を一滴も口にしなかった。
「今日は此れから何か予定有る?」
「ううん、これと言って予定は無いけど、どうして?」
「良かった、僕も無いからさ、此れから朝御飯食べに行かないか?」
変な話夕べ初めて会って同じベッドに入って、大声出して泣きながら騒いだ女だったら男はどうするんだろう?
でも、信二とは以前からの知り合いみたいで何故か一緒に居て心地良かった。
不思議そうに信二の顔を見つめている私を見て
「どうした?まだ頭痛いのか?水持ってこようか?」
「ううん、大丈夫、何か不思議だなぁって」
「何が?」
「何か信二さんとは昔から知ってるような?」
「僕もなんだよね、君とは昔から知ってるような?不思議だよね。だから酔ってる君をほっとけなくてさ」
そう言うと信二はベッドから飛び出して服を着替え始めた。
不思議だった。何だろう?何年も付き合ってる恋人同士、いや、夫婦みたいな安心感が有った。
信二も同じ気持ちだったらしい。
「その前にさ、君、家に電話入れなくて大丈夫なの?ご両親心配してるんじゃ無いかな?」
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