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そう言ってベッドから降りると壁に掛けられていた自分の服を取った。    見回すと部屋の中には目隠しに成るような物はなくて、夕べ私は何処で着替えたのだろうか?    壁に持たれテレビの画面を見ていた信二と目があった。   「あっち向いてて!」   「誰だっけ?夕べ僕の前で止めるのも聞かないで下着姿に成ってたのは?」    やっぱり   「あれは、あれは酔ってて、えっ!下着姿!」    もぉ~バカ、バカ、穴が有ったら入りたいってこんな時だ!   「あっち向いて!」   「ハイハイ(笑)」    信二は私に背中を向けて高笑いした。でも何故か腹は立たなかった。    そんな感じで信二との付き合いが始まった。        信二はホントに真面目で優しかった。    バカ真面目では無くて遊びの時は冗談を言っては回りを笑わせる。    半年の付き合いで結婚を前提に付き合って欲しいと言われた私は二つ返事でOKした。    信二を愛してたし断る理由も無かった。    友達は直ぐ返事をしたら駄目だよ、男は少し位焦らさなきゃあ、と言った    でも、私は信二と一緒に居ると安心だった。信二は同い年なのに私より大人で子供扱いされても頭に来なかった。      2人のデートは主に信二の部屋が多かった。信二も私もマダマダ新米で安月給だったから贅沢は出来なかった。    信二は何処かに行こうかと気を使ってくれたけど私は此れと言って行きたい所が有る訳でも無くて信二と居られれば良かった。    1度、信二に言うと優しく笑って抱き締めてくれた。    8話へ
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