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私の両親とも馬が有った信二は私より両親の方が受けが良く、この頃は私の顔を見る度に早く結婚しろっと煩(うるさ)かった。    早く結婚しろとうるさい母に。   「信ちゃん何も言わないもん」   「アンタから言えば良いでしょう!信ちゃん逃がしたらお前一生泣くからね」   「えぇ~やだよぉ何で女の私が?こう言うのは男から言うもんでしょう」   「結婚の申し込み何て男だ女だって関係無いでしょう。アンタ信ちゃん逃がしたらホントにどうするつもりなの?」   「何よぉ?逃がす逃がすって煩(うるさ)いなぁ~」    その半月後信二から求婚された。私より両親の方が大喜びをして話は私を置いてトントン拍子に進んだ。    信二との結婚生活はホントに幸せだった。このまま進むと思ってた。    あの日、普段と変わらない日曜の朝、私は先に目が覚めたので隣で寝ている信二を起こさないようにベッドを離れた。    階下のキッチンへ朝御飯の支度に降りた。今日は信二と結婚して6年目の記念日だった。    何故か?子供に恵まれなかった。両方の親から顔を会わせる度にヤイノヤイノ言われた。    作らないのでは無くて出来ないのだから仕方ない!    信二の母親から嫌みを言われてるのに、実の母親まで私が悪いみたいに言う!自分の娘なのに!    そんな時にでも信二は優しく気にするなと言ってくれたが    外に出ると小さな子供を見る度に時々羨ましそうに見るときが有る。   「今年は病院に行ってみようかな?」        目玉焼きを作りながら今年の記念日はレストランで美味しい物でも食べようかな、    と考えながら慣れた手付きで朝御飯の準備を済ませると珈琲を準備して時計を見た。    「今朝は信二が朝寝坊してる?珍しいなぁ」    と思いながら2階の寝室へ向かった。    そう言えば夕べは余り食欲も無くて本人は   「只の疲れだよ」    と笑って見せてた。寝る前に急に   「頭が痛い!」    と言うので、その痛がりように   「病院、行ってみよう」    と言ったが信二は   「君は心配性だなぁ、薬箱は?頭痛薬飲んで一晩寝たら大丈夫だよ(笑)」    私がいっても信二は聞いてくれなかった。頭痛薬が効いて寝てるのかな?   (今日は家でゆっくりしてても良いかな?最近信二も仕事頑張ってるしね)      10話
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