短編

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嫁を殺してしまった。 私は書き終えた、物語を読み終わると、机に頬杖をついて、縁側の細君を見ていた。 私は消しゴムを用いて、嫁の浮気を怖がって嫁を殺してしまった、と言う文を消して、変わりにその下に、私は川内さんは可愛いと思いますよと付け足した。 そしてその文章の上下に手紙らしく文字を付け足して、彼女に送った。 それから5回程夏を繰り返して、彼女は旦那に殺された。 旦那もその後自殺した、どうやら毎週毎週手紙を書いていて、その手紙を読めと言って読ましたが、疑心暗鬼になり、嘘偽りを読んでいるのでは無いかと思い、逢引の手紙では無いかと思い殺した様だった。 私は書斎で煙草を吸いながら、もしかしたらあの一文消さなければ、彼女も警戒するか、私に愛想をつかして、手紙の頻度を下げていたかもなそれで彼女は救われたかもしれないなと思いながら、細君を呼んだ。 私はもう手紙は書かないことにした。その代わりカエルを二匹飼った。 片方に私の名を付けて、もう片方に彼女の名を付けた。
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