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クリスマスのサンタは悪魔さん
『あのですねー…魔王様。無理なものは無理なんですよ!』
『なぜじゃ!。わしだって人間界に行きたいのじゃ!ミカミやマーリンだけずるいではないかっ!』
『いや…そんなこと言われましても…。』
『だいたい、なぜあやつr…ふぎゃ!……変わりました。あ、ルフェさん?』
『りょうすけさん!。』
『いやー…すみません。…ごたごたしてて笑。まさか魔王様が出てるとは…笑。』
『あ、いや、大丈夫ですよ!それより例の件なんですけど……。』
『あ…そうそうそれです…。』
チクタク…チクタク…。
時計の針の動く音が静かな部屋で鋭く響いていた。12月24日朝の8時。リビングには電話をする僕とソファの上で寝転ぶ少年と少女がいる。
少年はトナカイの着ぐるみのような服を着ていてその視線は持っている本に向けられていた。
「カミくん?なに読んでるの??」
「『あわてんぼうのさんたくろぉーす』って本。お髭と赤い服のおじいちゃんがね。良い子にはプレゼントをくれるんだってー……。」
「ぷれぜんと…。ふーん…そうなんだぁー……。」
『ピンポーン』
リビングの子ども二人が絵本のサンタさんについて、話をしていると部屋のチャイムが鳴った。
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