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二人はA4くらいの紙を渡され、そこにはいくつかの物の名前とチェックをつけるための四角のマスがついていた。
紙を渡したあとはサンタはスッと立ち上がり子ども二人に手を振ってコンビニのなかに消えていった。
「「ばいばぁーい!!」」
フリフリ。
嬉しそうに全力で手を降るマーリンとミカミ。
「ねぇ、これなんて書いてあるのー?」
山田が不思議に青年を見つめていると、二人が両手でしっかりとサンタからの紙を持って近づいてきた。
「おーい…やまだー?。これ読んでー?」
「……あ、うん!。いいよー!」
青年の少し怪しくもなぜか暖かいオーラに山田は惹かれていた。
恋愛…?じゃあ…ない…な。
「やまだぁー。よ、ん、で~!」
「あー!ごめんごめん!」
「えっとー…
□じゃがいも
□にんじん
□ピーマン
□カレーのルー
□お肉
って書いてある……」
ん…?これ今晩のメニューの材料じゃない?笑。誰もが思うことを山田はつっこまず子ども二人にまたその紙を渡した。つっこまないのは、サンタから貰ったもので、重要なミッションかなんかと思っている二人の夢?を崩さないためだ。
「それをにゅうす(入手)すればいいの?!」
「あたし、知ってるよ!お肉は豚さんを使うんだよね!」
二人は目を輝かせて必死に書いてあるものを読み返している。
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