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「あ、ごめん!今、手が話せないからまーちゃんたち出てくれるー??」
「………。」
あれ…。無視…?笑。絵本そんなに面白いの…?。
ソファで寝っころがって本を読んでいる二人を横に、僕がスタスタと扉の方へ向かうと、扉から甘い匂いが漂ってくる。
あ、これはケーキじゃないか…?笑。
「はーい。誰ですか~?」
誰がいるかは察しがついているもそう言って薄めの扉を開けた。まぁ、お決まりの台詞だからね。
そこには後ろで髪を結びポニーテールにした、僕より少し身長の低いくらいの女性が立っていた。右手にはワイン。左手にはケーキの箱がうっすら見える白いビニール袋がある。
「えへ~。来ちゃった~!」
来ちゃった…笑。
「来ちゃった~って。なんですかそのテンション…笑。まさかもう酔ってるんですか?!」
サッとワインの方へ目を向けると蓋はすでに空いていた。
ほんっと…この人…笑。
「酔ってないよぉ。まだちょぴっっっっとしか飲んでらいもん~。」
「はぁ…。子どもたちに悪影響です。さっさと戻ってください」
そう言って僕は酔っぱらい…もとい『山田さん』の前に手をかざし酔いがさめる魔法を唱えた。
『padvardーtgmwpーamwpgudaーk』
「うー……。あ、あれ?。私…今、酔ってました?」
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