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山田は走っていった二人のもとへ小走りで近づくとじゃっかん帽子からルフェさんの綺麗な青色の髪が見えた。
看板にはファミリーセブンと大きく書かれその下の入り口のところで細身のサンタが二人の悪魔(マーリンとミカミ)に抱きつかれおっとっと…と振り回されている。
一人は足、もう一人は首にくっついているのだ。まるで人間メリーゴーランドのよう…。
「サンタさん!いてよかったね~!」
山田がかがみこんでミカミとマーリンの目線でそう言うと、
「うん!!。サンタさん…あのねあのね…ピーマン残してごめんなさい。次からはちゃんと…えっと……。いっぱい食べますっ!」
「あたしも!!にんじん食べなくてごめんなさい!。これからは美味しくなる魔法をかけて……た…たべ…。ぱくりますっ!」
と子どもらしいごめんなさいが出た。
パクりますとはなんでしょう…笑。
サンタさん(ル)は話さない仕様なのかニコッとすると二人をギュ~っと抱き締めた。二人は「キャー!」「あはは!!」「サンタさん暖かいよー!」などと、とても嬉しそうにふわふわのサンタ服にもまれている。
しばらくして。
「よかったねー。サンタさん許してくれるってー!」
「ほ、ほんと?!」
「僕たちもぷれじぇんと貰える!?」
応えるようにサンタさん(ル)はマーリンとミカミの頭をなでた。
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