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腰が細かく痙攣している。
深いエクスタシーを感じた時の、凌介の癖だ。
「悦かったよ、晶」
「……はぃ……」
肩で息をする晶は、凌介に体をすっかり預けてしまっている。
全身から、力が抜けているのだろう。
そんな晶の体を、凌介は優しくさすった。
「少し、横になろうか。床の上は、嫌かい?」
「いいえ」
二人で支え合いながら、そろそろと横になった。一枚の毛布を離さないように、気を付けながら。
ことん、と頭を乗せた木の床の感触は、思ったほど悪くない。
この上ない安らぎとぬくもりを感じた途端、凌介は猛烈に眠くなってきた。
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