雪の中の少年
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体が重い。 命より大切な、と日頃は思っているカメラや機材が、今は邪魔ものだ。 目がかすんできた。 もう、一歩も動けない。 いっそ、ここに倒れこんでしまおうか、と思った矢先、いつのまにたどり着いたのやら、木造の山小屋が目の前にあった。 幸い、灯りがともっている。 「天の助けだ」 凌介は力を振り絞ると、山小屋まで必死になって歩いた。
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