雪の中の少年

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「相川さんの手、すごく冷たい」 「いや、大丈夫だよ」  いけません、と晶はダウンを脱いだ。  あれよあれよという間に、制服も何もかも全て脱いでしまった。 「さ、榊原くん!?」 「人肌で温めます。僕を、毛布の中に入れてくれますか?」  毛布の下は、全裸の凌介だ。  ひどく気恥ずかしかったが、何だか冬の山に慣れていそうな晶の言うことは、聞かなくてはならない気がしていた。 「じゃ、じゃあ……」  床に座り込み、二人で一枚の毛布を巻いた。  晶は、その白い肌をぴったりと凌介に合わせた。  
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