雪の中の少年

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 対面座位の姿勢は、成人男性の凌介にとってスケベなイメージしかない。  かたや晶は、何の疑いもなく腰までぐっと沿わせている。  互いの性器まで触れあっているのに、何の頓着もないのだろうか、この少年は! 「僕も、写真撮るんですよ」 「へ、へえ。そうなの」  会話がありがたい凌介だった。  何か話していれば、命の恩人に対していかがわしい妄想を滾らせなくても済む。 「相川さんみたいなデジタルカメラじゃなくって、フィルムを現像するやつです」 「ああ、最近若い子の間で流行ってるらしいね」 「僕も、高原の写真撮ってたんですけど、天気が悪くなりそうだったから、この小屋に避難してたんです」 「そうだったんだ」
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