呼んで…。

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呼んで…。

愛情・友情・怨恨・嫌悪…。 どんな感情であっても、自分に対して感情が抱かれているうちは相手の中に存在できている。 でも、それが薄れ始めると、 「お前」とか「あいつ」って言われるようになって、 いつ忘れられるんだろう? いつ居なくなるんだろう? って不安になる。 だから、必死に自分も分かる話題がないか皆の声に耳を傾けて入ってく。 それでも、 (お前急に入ってくるなよ。聞き耳立ててるとか性格悪いわ。) みたいな目でみられて、悲しさで周りが見えなくなってる間に独りになった。 僕は…ただ皆の中にいる証が欲しかった。安心したかったから。 だから、名前を呼んでほしかった。 ただそれだけなのに…。
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